cocos2d-x 3.0 beta + windows で android 版のビルド

はじめに

cocos2d-x 3.0 beta + windows の開発環境の構築 - voidboxのブログ
で作成した cocos2d-x のプロジェクトの、
android 版のビルド環境構築から実行までをまとめてみました。

Android SDK のインストール

http://developer.android.com/sdk/index.html から
Android SDK をダウンロードし、任意の場所に解凍してください。
以降、解凍先のディレクトリパスを $(AndroidSDKRoot) とします。

Android NDK のインストール

http://developer.android.com/tools/sdk/ndk/index.html から
Android NDK をダウンロードし、任意の場所に解凍してください。
以降、解凍先のディレクトリパスを $(AndroidNDKRoot) とします。

JDK のインストール

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html から
Java Platform (JDK) 7u* をダウンロードし、インストールしてください。

Windows 環境変数の設定

コントロールパネル等から、以下の環境変数を追加します。

ANDROID_SDK_ROOT $(AndroidSDKRoot)
NDK_ROOT $(AndroidNDKRoot)

ビルド

  1. コマンドプロンプトを開きます。
  2. > cd $(project)/proj.android
    > build_native.py
    を実行します。
  3. 出力ログの最後の方に
    [armeabi] Install : libcocos2dcpp.so => libs/armeabi/libcocos2dcpp.so
    が出ていれば成功していると思います。

実行環境の構築

eclipse の日本語化

  1. http://mergedoc.sourceforge.jp/Pleiades プラグイン・ダウンロード から
    最新版をダウンロードし、任意の場所に解凍してください。
  2. 解凍したら featuresplugins ディレクトリを $(AndroidSDKRoot)/eclipse/ に
    上書きコピーしてください。
  3. $(AndroidSDKRoot)/eclipse/eclipse.ini をテキストエディタで開き、末尾に
    -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar=default.splash
    と追記します。
  4. $(AndroidSDKRoot)/eclipse/eclipse.exe を実行して、
    日本語化されていることを確認します。

eclipse の設定

  1. eclipse の [ウィンドウ] - [設定] で設定ウィンドウを開きます。
  2. [一般] - [ワークスペース] - [リンクされたリソース] の [新規] ボタンを押します。
  3. 以下のように設定します。
名前 COCOS2DX
ロケーション $(cocos2d-x)*1

プロジェクトの追加

  1. eclipse の [ファイル] - [新規] - [プロジェクト] で
    新規プロジェクトウィンドウを開きます。
  2. [Android] - [既存コードからの Android プロジェクト] を選択し、
    [次へ] ボタンを押します。
  3. [参照] ボタンを押し、$(project)/cocos2d/cocos/2d/platform/android/java を選択します。
  4. 新規プロジェクトに [libcocos2dx] が表示されていることを確認して、
    [完了] ボタンを押します。
  5. 同じように、[参照] ボタンから $(project)/proj.android を選択して、
    作成したプロジェクトも追加します。

プロジェクトの修正

  1. eclipse 上で $(projectName) プロジェクトを右クリックし、プロパティを選択します。
  2. [Android] のライブラリリストにある [x] マークが付いている項目を選択し、
    [除去] ボタンを押します。
  3. [追加] ボタンを押し、[libcocos2dx] を選択します。

実行

  1. 実機を接続しておくか仮想デバイスを作成しておきます。
    (この手順は割愛します。)
  2. eclipse 上で $(projectName) プロジェクトを選択した状態で、F11 キーを押します。
  3. ダイアログが出た場合は Android アプリケーションを選択します。
  4. デバイスに転送&実行されます。

おわりに

android 版の実行までの道のりは大変そうに見えますが、
開発環境は一度作ってしまえばそれきりなので、
2 回目以降はそれほど苦労はないはずです。
ただ、ビルドは build_native.py を実行しないといけなかったり、
eclipse 上ではソースコード(C++)の編集がまともにできなかったりするので、
やっぱり android 版でメイン開発するのは厳しそうだと思いました。

*1:cocos2d-x の解凍先のディレクトリパスです。